無料ブログはココログ

文明の行方

  • 00000149_039
    パパラギ

自然写真

  • 朝寒のミンミンゼミ
    人間の力を超えた存在の写真を目指して

« ケニアに移住したい | トップページ | ピクルス物語 »

2014年9月18日 (木)

謎のサーチライト

小話 謎のサーチライト 

1966年、1ドル360円、海外持ち出し制限500ドルという時代、
文部省の在外研究員としてドイツの自然保護・植生学・景観管理学研究所という長たらしい名前の研究所に文部省から派遣された帰りの出来事です。


1967年当時は、東西の関係は最悪の緊張関係にあり、
拉致はおろか何があってもおかしくない時代でした。

私も、「東ベルリンに公用旅券では決して入るな、
日本に帰れば処罰されるし、以後、アメリカへの入国は断られる」
と釘を刺されていました。 何が起こるか分からないと覚悟をして、
ストックホルムを飛び立ちました。

飛行機に乗ったら、もう、じたばたしても始まりません。


昨日の疲れでうとうとと2・3時間ぐらい寝たろうか、 ふと、
目を覚ますと、乗客の殆どいない機内が騒がしい。

外を見ると、サーチライトが夜空を照らしている、

何を探しているのだろうか。変だ、ソ連の領空に入ったのか、

それにしても、もう、スカンジナビア半島は通過して
北極海に入っているはずなのに、と、
下を見ても暗黒の底があるだけだ。

そのうち、遥か上空を飛行物体が飛んでくる。
高度1万メートルの、この飛行機の上を飛ぶ旅客機は考えられない、

ソ連のミグが迎撃に来たのか、機内に緊張が走る。

サーチライトも二本になり、三本になり、幅も広くなり

一本の下の方は赤く染まっている、

火事の照り返しか大都会の夜景か、だが、もう、北極間近だ。

夜景や火事が反射しているはずはない。 外人がなにやら叫んでいます。

やがて、サーチライトは消え、ミグも飛び去り、
何事もなく北極点上空を通過して、アンカレッジに着陸しました。

この経験、謎に包まれたまま40年近く経過したが、

最近、ハタと思い当たった。 あの、謎のサーチライトは
オーロラだったのだ。

北極圏、一日中闇夜の1月30日、雲の無い高度1万メートル、


スカンジナビア半島からグリーランド沖を経て北極点上空、
さらに、アラスカの空に、白や赤の帯が見えれば、

オーロラに違いない。
謎の、ミグは今思えば人工衛星だったのだ。

政治はロマンをも曇らせる・・・

« ケニアに移住したい | トップページ | ピクルス物語 »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ケニアに移住したい | トップページ | ピクルス物語 »